2009 Fiscal Year Annual Research Report
高濃度人工炭酸浴による血行促進効果がもたらす下肢痛改善効果とその介護予防への応用
Project/Area Number |
20500484
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
宮下 和久 Wakayama Medical University, 医学部, 教授 (50124889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉益 光一 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40382337)
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
福元 仁 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30511555)
竹村 重輝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70511559)
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Keywords | 高濃度人工炭酸浴 / 末梢循環 / レーザー血流画像化装置 / MOS Short-Form 36-Item Health Survey / The short-form McGill Pain Questionnaire / 主観的温冷感 |
Research Abstract |
高濃度人工炭酸温水浴による下肢疼痛改善効果を検証するため、今年度は臨床的に介護施設入所者で検討した。 対象は、説明を行い同意の得られた10名(男性3名,76.3±10.4歳,女性7名82.6±5.8歳)(平均±標準偏差)で、下肢に痛みなどの症状を有する者が男性3名中1名、女性名7中5名の計6名であった。実験は、同一人に炭酸温水浴(刺激群)と温水浴(対照群)を設定したクロスオーバーデザインで、期間は2009年11月~2010年2月、なか1カ月空けた前期1カ月間・後期1カ月間とした。浸漬は、土日祝日を除き毎日行った。浸漬部位は両下腿膝関節部までとし、観察時間は浸漬前15分間・浸漬20分間・回復5分間とした。温水浴は刺激(水温:38.2±0.3℃,室温:23,9±1.2℃,炭酸濃度:1133.7±219.7ppm)、対照(水温:38.1±0.8℃,室温:24.0±1.3℃,炭酸濃度:7.2±5.5ppm)であった。これまでのところ有害事象は発生していない。 測定項目は、基礎調査(各期初日)、体調および主観的症状聴取のための個人票および皮膚温測定(毎日)、質問紙(痛みを客観的に評価するMPQ簡便方式The short-form McGill Pain Questionnaire [SF-MPQ]、生活の質を評価するMOS Short-Form 36-Item Health Survey[SF-8])および足背皮膚血流のためのレーザー血流画像化装置(各期初日、一週間毎)とした。 足背皮膚血流量は浸漬後に対照と比較して刺激群に有意な差が見られたが、皮膚温では見られなかった。また、質問項目では浸漬ごとの主観的疼痛は浸漬後で対照と比較して低下していた。SF-8の身体的健康度、SF-MPQにおいても対照に比して良好であったが変動が大きく評価が安定しなかった。 次年度は、短期および長期の炭酸温水浸漬における疼痛改善効果を検討する予定である。
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Research Products
(1 results)