2008 Fiscal Year Annual Research Report
視覚・固有受容系による各種動的筋力発揮調整能の優先性に関する研究
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20500506
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
長澤 吉則 Akita Prefectural University, 総合科学教育研究センター, 准教授 (40299780)
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Keywords | 握力 / 上肢伸展屈曲力 / 調整能 / 要求値 / 神経-筋機能 / 視覚 / 固有受容系 |
Research Abstract |
パソコン画面の要求値に筋力発揮値を合わせる上肢(握力:静的筋力)の筋力発揮調整能測定装置を用いて、上肢の動的筋力発揮調整能を測定するテストを作成し、評価法を検討した。具体的には1.下肢で開発した規則的移動指標を応用し、発揮要求値の強度を変化させるソフトの開発、2.上肢の動的筋力発揮調整能測定装置の作成、3.上肢の動的筋力発揮調整能測定値の特性の検討等を行った。以下のような知見が得られた。 1.(1)測定値は正弦波形および疑似ランダム波形とも年代が増加する毎に一定の増加傾向を示した。(2)有意な直線回帰が確認されたが、両者の増加率に有意差はなかった。(3)すべての年代において正弦波形と疑似ランダム波形の平均値間に有意差が認められず、両者とも50歳代以降と20歳代との間の平均値の差が拡大した。(4)個人差も両表示法間でほぼ同程度であった。以上より、疑似ランダム波形表示法を用いた筋力発揮調整能測定値の加齢に伴う変化および個人差は正弦波形表示法を用いた場合とほぼ同程度であると推測された。2.アームとプーリー部によりワイヤーを牽引し、アーム部の張力、ワイヤーの位置検出センサーから上肢(腕)の伸展一屈曲運動時の張力、加速度を検出し、パソコン画面上に出現する要求値をその発揮値で追従する上肢の動的筋力発揮調整能を測定できる装置を作成した。3.(1)疑似ランダム波形表示法による健常成人の上肢の筋力発揮調整能は男女とも年代の増加と共に段階的に低下するが、40歳代以降低下が著しくなる。また、加齢に伴う個人差の変動は男女でほぼ同程度である。(2)正弦波形と疑似ランダム波形表示法による筋力発揮調整能の対応関係は年代により毘なると推測された.
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Research Products
(5 results)