2008 Fiscal Year Annual Research Report
大学における民間を活用した地域貢献と野外教育指導者養成の連携モデルの創造
Project/Area Number |
20500511
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡村 泰斗 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (20335467)
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Keywords | 野外教育 / 民間団体 / 地域貢献 / 指導者養成 / 自然体験 / 教育効果 |
Research Abstract |
本研究の目的は、野外教育を専攻とする大学生、大学院生が、民間団体の活動に参画し、大学教育において培われた専門的理論、方法をプログラム化することにより、1)野外教育プログラム参加者に対する教育効果と、2)参画学生に対する実践的指導者、研究者育成のための教育効果を検証することであった。その結果、民間団体幼少年キャンプ研究会の主催において、継続型デイキャンプとして、カヌーキャンプ(2008年5.6月小学校4〜6年生34名)、クライミングキャンプ(2008年10.11月小学校4〜6年生29名)、長期滞在型キャンプとして冒険キャンプ5コース(2008年7.8月幼稚園年長児〜大学生のべ82名)の企画、運営、指導に参画しプログラム開発を行った。これらの事業を対象として自然体験効果尺度(谷井ら,2001)と、効果要因を探るためのMeans-End調査を実施したところ、人間関係や自然認識に高い効果が実証され、登山、カヌー、クライミングなどの冒険体験がその要因であることが明らかとなった。さらに、当該事業を対象として、大学院に在籍する学生の博士論文の一環として「組織キャンプが参加者の環境リテラシーに及ぼす効果と要因」、「冒険キャンプにおけるふりかえりプログラムの開発と効果」に関する研究データの収集が行われ、前者の成果として、キャンプ中における原生自然体験と環境リテラシーの関連と、後者の成果として、一日のプログラムが終了し、班員全体が集合する夕食時、ミーティング時がもっともふりかえりに適した場面であることが明らかとなった。これらの研究成果はいずれも発表準備中である。
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