2010 Fiscal Year Annual Research Report
中1ギャップの克服をめざして-男女必修ダンスの指導法開発を促進する小中連携
Project/Area Number |
20500516
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
高橋 和子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10114000)
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Keywords | 中1ギャップ / 中学ダンス必修化 / 指導法開発 / ダンス技能 / 教材の映像化 |
Research Abstract |
【ダンス教材の妥当性】ダンス授業実践の追試を新潟市の小中学校、東京都中央区の中学校、横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校で行った。追試の結果、初心の小学生や中学生にとって、提示したダンス教材は典型教材として妥当であること。指導を困難にしている「恥ずかしさ」を感じる暇もなく、全身をゲーム的な感覚で動かすうちに自己表現が楽しくなり、自己肯定の度合いも高くなることが分かった。 中1ギャップを克服する重要な視点は、(1)自分を表現する場が安心できる(2)何を表現してもけなされない(3)授業内容が明確である(4)小中の教師が交換して授業を担当する事や授業システムの検討等が、教師や児童生徒の意識調査から浮かび上がった。 【教材の映像化】得られたダンス教材は、ダンス技能や知識や指導の留意点が「指導のポイント」として視覚化されるように映像化を試みた。映像は研究協力者の北代暁也氏(横国大院生)が構築したポータルサイトで視聴可能になった。このサイトは(URL:http://kyoushi-odoriba.seesaa.net/)映像共有が可能な双方向の教師の新しい支援ツールとして、今後のダンス授業の有効な支援策になる点で意義がある。更に、本研究の成果は『新ダンス授業講座』の本とDVDになり、教師の支援になると考える。 【本研究の普遍化】3年継続で行った本研究は、文部科学省が作成している中学校保健体育科における「ダンス」リーフレット(本研究者は主査:2011年発刊)のアイディアに活かされている。
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