2009 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語圏の学校教育におけるBewegte Schuleの実情と課題について
Project/Area Number |
20500557
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Research Institution | Hakuoh University |
Principal Investigator |
近藤 智靖 Hakuoh University, 教育学部, 准教授 (50438735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡出 美則 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (60169125)
長谷川 聖修 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (10147126)
田附 俊一 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30197389)
丸山 真司 愛知県立大学, 文学部, 教授 (10157414)
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Keywords | Bewegte Schule / 動きのある学校 |
Research Abstract |
平成20年度は3ヶ年計画の2年目であり、5名の研究者が前年度の計画に従い、ドイツ語圏で推進されているBewegte Schule (BS)というプロジェクトの現地調査を行った。調査対象は、小学校を中心とし、「学校のコンセプト」「児童の一日の学校生活」「座学と体育授業の関連性」「学年別のカリキュラムや実施プログラム」「行事との関連性」「BSの成果検証方法」を共通調査項目とした。また、同プロジェクトを推進する学校長・学者・行政官等にもインタビューを行った。 研究代表の近藤は、マールブルク・ハンブルク・ブラウンシュバイク・ハノーファーなどの北ドイツを中心とし、岡出は、ライプチッヒなどの東ドイツを中心とし、長谷川は、スイス。田附はマインツ。丸山はビーレフェルトを中心に計十数校の調査を行った。調査の結果、BSという名の下に推進されているプログラムが学校や地域によって多様化している現実があるということがわかり、ドイツやスイス国内の教育改革や地域連携、あるいは健康促進といった社会的・教育的変化の中で、さらに複雑化・多様化している様相を見て取ることができた。また、プロジェクトの検証方法についても、健康と関連しながら実証的に行っていく学校や、保護者を中心として質問紙を多用する学校など、プロジェクトを推進する研究者との関連の中でその方法は全く異なっていた。ただし、BSに関わるドイツ語圏の研究者では、概ね4つの方向に類型化されていくことも分かってきた。 平成22年度は、今回の補助金の最終年にあたり、これまでの調査のまとめと総括を行いながら光成果を学会や雑誌等に発表していく予定である。
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