2010 Fiscal Year Annual Research Report
リンク機構を用いた自転車用高効率ペダリング機構の開発に関する研究
Project/Area Number |
20500569
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Research Institution | 仙台高等専門学校 |
Principal Investigator |
熊谷 和志 仙台高等専門学校, 情報システム工学科, 教授 (40270201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大泉 哲哉 仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 教授 (70152048)
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Keywords | 自転車 / ペダリング機構 / リンク機構 |
Research Abstract |
平成22年度は,ベースフレームの共通化の検討とスポーツ用ペダリング機構の再改良および専用フレームの製作を行った. (1)ベースフレーム共通化の検討 これまでに設計した,スポーツ用ペダリング軌跡と一般用ペダリング軌跡を比較すると,ボトムブラケットに対する相対位置が大きく異なっていた.フレームを共通化するには両者の軌跡をできるだけ近づける必要があるため,スポーツ用,一般用ともに新たにペダリング機構を設計し直してみた,その結果,無理に近づけると発生動力が小さくなってしまい,実用に耐えないことが判明した.したがって,本課題におけるペダリング機構は,スポーツ用と一般用それぞれに特化した専用フレームを用いるべきであるという結論に至った. (2)スポーツ用ペダリング機構の再改良 前年度までに製作した試作車両は,市販フレームに搭載した時のペダリング機構の寸法を流用したため,ペダリング軌跡が小さく,十分な効率向上が得られなかったので,再改良を図った.前輪とつま先が干渉しないように配慮しながら軌跡長を長くするとともに,汎用スプロケットの使用などに配慮してリンク形状を改良し,効率向上を目指したペダリング機構を新たに設計した.また,改良したペダリング機構に合わせた専用フレームを再設計し,フレームの製作までを行った。 平成22年度で交付期間が終わるが,当初計画よりも研究を進めることができ,実用化が見えてきた.今後も機構の改良を行い,早急に実用化を図りたい.
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