2008 Fiscal Year Annual Research Report
旧東ドイツスポーツ関係者の言説-自叙伝的著作の分析を中心に
Project/Area Number |
20500570
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Research Institution | National Fisheries University |
Principal Investigator |
寳學 淳郎 National Fisheries University, 水産流通経営学科, 講師 (70313822)
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Keywords | 東ドイツ / スポーツ史 / 自叙伝的著作 |
Research Abstract |
本研究は、社会主義の模範と言われ、スポーツ分野でも世界の注目を集めた東ドイツのスポーツ史を再構成するための基礎的研究として、ドイツ統合後に書かれた旧東ドイツスポーツ関係者の言説を自叙伝的著作の分析を中心に検討するものである。平成20年度においては研究実施計画に従い、研究を進めた。その成果は以下の通りである。 1関係資料の収集:本研究は自叙伝的著作が主資料となるので、2008年までに出された自叙伝的著作を確認するとともに、ドイツからであるので時間はかかったが未収集なものをすべて収集し、それらの分析を始めた。また、東ドイツ史や東ドイツスポーツ史に関係する文献・論文で未収集であったものを網羅的に収集した。 2分析方法の検討:スポーツ史研究の史資料としては従来一般的でない自叙伝的著作を本研究では主資料として用いるので、関係文献・論文を収集し、分析方法などを検討した。 3海外研究者との協力:主資料となる自叙伝的著作の妥当性などについて、ドイツのスポーツ史家3名と手紙やインターネットで議論した。 4インタビューの準備:メールや手紙を通じてドイツの研究者や知人から紹介を受け、平成21年度にドイツで行う著者たちへのインタビューの準備を行った。 5研究成果の公表:東ドイツで最も人気のあったスポーツ選手シュアーが2001年出版した自叙伝を1998年以前の自叙伝的著作と比較検討した(印刷中、2009年5月出版予定)。
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