2008 Fiscal Year Annual Research Report
大学内における大学生に対する肥満教育リテラシーの確立
Project/Area Number |
20500593
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
大島 喜八 Gunma University, 健康支援総合センター, 教授 (40203765)
|
Keywords | 肥満教育 / 大学生 / 減量指導 |
Research Abstract |
大学の保健管理施設に配置されている医療者数は限定されており、膨大な数の肥満学生に対して適切な減量指導を行うためには優れた方法の開発が必須である。今年度は、一般の医療施設の肥満外来で行われているような定期的な個別指導を頻回に継続して行わなくても大学生では減量に成功せられるかを検討した。具体的には、我々が開発した、肥満大学生に空腹時の採血検査や腹部CT検査による内臓脂肪面積測定を説明し、減量法を具体的に説明し、その内容を記したガイドブックを渡すという減量指導法において、その後の6ヶ月間は全く指導の機会を設けることなく自己管理に任せた。この方法による減量の効果と前年度に行った、2から4週間毎に減量指導を個別に継続的に行った減量指導との効果とを比較した。 その結果(1)大学生では6ヶ月に限るなら、2から4週毎の定期的、継続的減量指導を行わなくても減量に成功する学生の率は変わらない。(2)しかし減量の程度は小さくなる傾向が有る事が明らかにされた。 以上のことから、肥満大学生においては最初に個別に肥満によってもたらされる健康障害を示すデータを示してかつ具体的に減量法をきちんと説明すれば、その後の医療者の指導が無くても6ヶ月後にはほとんどが減量に成功しうる事が解った。しかし、減量の程度は少なくなる傾向が有るので、さらに何らかの指導法の高度化が必要な事が解った。 そのため、検査の項目を増やし、かつ解析を進め、肥満大学生状態を標準体重と明確に区別しうるパラメターを設定し、学生の減量行動の強化に用いる方向で検討を開始した。
|
Research Products
(2 results)