2008 Fiscal Year Annual Research Report
阿波踊りを活用した健康体操の開発とその機能・効用に関する研究
Project/Area Number |
20500597
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 俊夫 The University of Tokushima, 大学開放実践センター, 教授 (00263872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中屋 豊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50136222)
中堀 豊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10172389)
勢井 雅子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00346595)
高田 信二郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (20284292)
松浦 哲也 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30359913)
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Keywords | 阿波踊り / メタボリックシンドローム / 介護予防 / 健康体操 / トレーニング / ヘルスプロモーション / 郷土芸能 |
Research Abstract |
研究初年度である平成20年度における本研究の目的は、平成18年に開発した「阿波踊り体操基本編・シニア編」の効果の検証と健康課題に対応した目的別バージョンの開発であった。 まず、研究1として阿波踊り体操を3週間実施した前後の変化について平均年齢63歳の男女39名を対象に調査を行った。正日あたり1回以上実施した26名では30秒間いす立ち上がりテストが22.7回から28,1回と有意に増加した。また、5段階評価による膝の痛みの回答値が2.88から2.22に有意に低下した。実施回数が1日1回に満たない群では有意な改善は見られなかった。3分半の阿波踊り体操でも1日1回以上実施することで下肢筋力が強くなり、膝の痛みの軽減につながることが示唆された。 研究2として阿波踊り体操のエネルギー代謝を測定した。平均年齢46歳の男女40名を対象に体操実施時のエネルギー消費を測定した。測定はミナトAE300-Sを用いて呼気ガス分析を行った。いすに座ったシニア編では平均して8.59kcalのエネルギー消費であったが、基本編では12.5kcal、しっかり強めに実施した場合には14.4kcalのエネルギー消費であった。 研究3として、健康課題に特化した目的別バージョンの制作を行った。後期高齢者や脳卒中リハビリ患者などを対象とした「リハビリ編(5分)」、下肢筋力強化とバランス機能改善を目的とした「トレーニング編(5分)」、エネルギー消費を高める有酸素運動としての「メタボリックシンドローム予防・解消編(16分20秒)」の3バージョンを開発した。その3バージョンは映像を撮影、編集し、DVDに収録した。 本研究は徳島県との地域連携事業としても実施し、研究成果は県を通じて発表された。また、成果発表用のWEBサイト「That's阿波踊り体操」も制作した。
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Research Products
(3 results)