2010 Fiscal Year Annual Research Report
行動変容をふまえた減量プログラムの効果維持・運動継続を支援するプログラムの開発
Project/Area Number |
20500600
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
萩 裕美子 東海大学, 体育学部, 教授 (20237902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川西 正志 鹿屋体育大学, 生涯スポーツ実践センター, 教授 (50177713)
和田 智仁 鹿屋体育大学, スポーツ情報センター, 准教授 (70325819)
長島 未央子 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教 (20457667)
山本 直史 独立行政法人水産大学校, 水産流通経営学科, 助教 (40552386)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 行動変容 |
Research Abstract |
本研究の目的は、行動変容をふまえた学習型の減量プログラムの介入効果がどの程度まで継続するのかを明らかにすることであった。今年度は2年間の最終的なデータを収集することができたので、目的の一つである、行動変容学習型の減量プログラムの教室終了の継続的な効果について、教室終了後の半年後、1年後、2年後を分析し発表した。 結果として、3ヶ月間の教室終了後、さらに3ヵ月後の半年では、体重や体脂肪率の身体組成が減少もしくは減少の維持が認められた。その傾向は1年後にも認められ、教室の効果が1年間継続していることが明らかとなった。さらにその中で行動として継続されているのは"体重測定"が最も高い割合を示していた。一方で"運動の記録"や"食事の記録"の継続の割合は低いことが明らかとなった。さらに2年後のデータを収集し分析した結果、体重、体脂肪率、最高血圧、最低血圧は介入前よりも低下しており、良い状態が維持されていたが、総コレステロールは有意に高い値であった。体力については握力、長座体前屈で有意な減少であったが、上体起こしや脚筋力、閉眼片足立ちは向上していた。しかしながら、運動継続への自信や体重管理継続への自信が有意に低下しており、1年に1回以上の健康診断や体力測定を行なうことで、これらの自信を高める仕掛けが重要であることが示唆された。 これらの結果は、教室のプログラムとしてウォーキングの実践や家庭でできるストレッチ、筋力トレーニングを実施しており、その成果と推察される。運動プログラムは具体的方法を学べば自分で行なうことができる。また体重についてはその管理のしかたを運動と食事の両面で学び、さらに睡眠も含めた生活の仕方や問題への対処など考え方にも及んだ行動変容プログラムが、自分なりの体重管理、健康管理を実践することに効果に働いたものといえよう。今後はこのプログラムをさらに広めるためにDVDを作成して活用方法を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)