2008 Fiscal Year Annual Research Report
児童の健康的生活習慣獲得を目的とした介入プログラムの開発
Project/Area Number |
20500605
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
荒尾 孝 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (00409707)
|
Keywords | 健康教育 / ヘルスプロモーション / ライフスタイル / 保健健康管理 / 栄養指導 / 食素材 / 食行動 / 食習慣 |
Research Abstract |
本年度は、児童における「望ましい生活習慣づくり」のための健康教育プログラムを開発することを目的として、以下の内容の研究を実施した。 1)2007年度に実施した調査・測定データを用いて、当該地域における児童・生徒の肥満と骨折の実態を横断的に把握し、肥満や骨折と関係する生活習慣、生活状況、家庭環境などの要因分析を実施し、介入プログラムの作成に必要な情報を得た。そして、それらの結果について、関連学会にて発表(3題、国際学会2題、個内学会1題)を行った。 2)介入の環境整備として、当該地域の教育委員会、学校長会および保護者会に対して研究についての説明会を開催し、協力支援関係を構築した。その結果として、介入校1校と対照校1校が決定した。 3)介入校における対象クラス(2クラス)の担任教論および学校長との定期的(1回/月)な打ち合わせ会を開催し、学校における運動と食生活に関する介入プログラムを作成した。また、保護者会などで家庭での介入プログラムについての説明を行い、最終的な家庭介入プログラムの作成を行った。 4)家庭と学校において、それぞれのプログラムに基づいた介入を開始するためのベースライン調査を実施した。主な調査・測定項目は(1)運動・スポーツの実施状況、(2)食生活の状況、(3)生活や健康に関する状況(骨折の有無、主観的健康感、QOL)、(4)その他、(5)身体活動量(歩行数、総エネルギー消費量、運動エネルギー消費量)、(6)体脂肪量(インピーダンス法)、(7)骨密度(超音波法)、(8)全身反応時間、であった。 5)学校介入プログラムの試行として、介入校の対象クラスの児童に対して運動プログラムと食育プログラムを実施した。なお、本介入は介入期間が年度をまたがないように新年度より開始することとした。
|