2010 Fiscal Year Annual Research Report
児童の健康的生活習慣獲得を目的とした介入プログラムの開発
Project/Area Number |
20500605
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
荒尾 孝 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00409707)
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Keywords | 健康教育 / ヘルスプロモーション / ライフスタイル / 保健健康管理 / 栄養指導 / 食素材 / 食行動 / 食習慣 |
Research Abstract |
【目的】児童を対象とした身体活動の促進および食事バランスの理解と食品・料理選択のスキル習得を目標とした生活習慣づくりプログラムの介入効果について、1年後の追跡調査を行い、その継続性について検討する。 【方法】前年度に実施した介入研究の対象校である小学校2校の5年生児童121名(介入校69名、対照校52名)を対象とした。介入終了時から1年後の平成22年7月に、身体活動量(加速度計付き歩数計)および自記式の質問紙調査(運動・遊び、栄養・食生活、食事歴、生活状況)を行った。介入効果の継続性については、介入前、介入終了時、および追跡1年後の全てのデータが得られた117名(介入校65名、対照校52名)を対象とし、反復測定の二要因分散分析の交互作用(時間×群)もしくはFriedman検定を行った。 【結果】身体活動に関しては、介入校においてのみ放課後の遊びの実施とその相手(友達)について介入終了時に有意に増加したが、1年後には有意差がなかった。歩行数については、各群ともに有意な変化はなかった。体重当たり運動量は対照群では平日において介入終了時に有意に低下し、介入校では1年後に有意に増加した。しかし、交互作用には有意差は認められなかった。食生活に関しては、介入校において外食や食品購入時の栄養成分表示に関する食行動や活用スキル、牛乳・乳製品摂取に関する準備性・結果期待、副菜を食べるセルフエフィカシー、食知識などで好ましい有意な変化が認められ、1年後も継続した変化が観察された。しかし、食事バランスガイドの活用スキルおよび食行動には影響がみられなかった。 【結論】本研究で実施した生活習慣づくりプログラムは児童の平日の運動量や食知識、食態度、食スキル、食行動に望ましい影響をもたらすものの、それらの変化を維持させるためには継続的な支援が必要と思われる。
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Research Products
(1 results)