2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500607
|
Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
中井 誠一 Kyoto Women's University, 家政学部, 教授 (90090092)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 秋夫 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 教授 (20139265)
寄本 明 滋賀県立大学, 国際教育センター, 教授 (30132278)
新矢 博美 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (70201564)
芳田 哲也 京都工芸大学, 工芸学部, 准教授 (00191601)
|
Keywords | 熱中症 / 水分出納 / 発汗量 / WBGT / 温暖化 / ヒートアイランド |
Research Abstract |
本研究の目的は、熱中症の発生実態と水分出納の実験的検討から熱中症予防に関する生活行動の指針を提案し,その啓発資料を作成することである。 1)熱中症発生実態の疫学的検討 (1)人口動態統計による熱中症死亡数について,1968年より2007年までの年次推移および年齢階級別発生件数の疫学的検討をした。2007年は65歳以上の発生数が熱中症総数の70%にも及んだ。 (2)人口動態調査の調査票の閲覧(厚生労働省)により,1975年より2007年までの「自然の過度の高温への曝露」の地域別,発生場所別について解析中である。 (3)高齢者における熱中症発生実態,高齢者の熱中症死亡の動向,2007年の熱波と熱中症死亡数として学会発表した。 2)水分補給に関する塩分濃度についての実験的検証 (1)日常生活時の水分出納について子ども,大学生,高齢者について調査を実施した。(それぞれ学会発表した)。 (2)運動時発汗量と塩分排泄量に関する調査を実施し,発汗量は環境温度(WBGT)と相関関係が認められ,温度の上昇により発汗量が増加する傾向は従来の報告と一致した。この時,汗中に排泄される塩分量は,汗量と相関関係が認められた。また,尿中塩分量と汗中塩分量には負の相関関係が認められ,汗中に損失される塩分量が増加すると尿への塩分排泄量は減少した。 3)啓発資料の作成 (1)これまでに発表されている熱中症予防指針,ガイドライン,許容基準の文献を検討し,「熱中症にかからないために気を付ける5つのポイント」熱中症予防リーフレット(A4版1枚,表裏)にまとめた。21年度の印刷する予定である。 (2)熱中症予防の保健資料「熱中症環境保健マニュアル」(環境省環境保健部環境安全課発行)の編集委員として参画した。
|
Research Products
(13 results)