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2010 Fiscal Year Annual Research Report

トランスセオレティカル・モデルに基づいた保健指導プログラムの有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 20500615
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

佐藤 寿一  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10285223)

Keywords行動変容 / 保健指導 / トランスセオレティカル・モデル / メタボリックシンドローム / 特定健診 / URICA
Research Abstract

行動変容ステージ(ステージ)の変化と健診結果の変化との関係、およびそれらに特定保健指導が及ぼす影響を評価した平成21年度の当該研究において、2008年度に比し2009年度のステージが前進した者89名に対する追跡調査を目的として、2009年度と2010年度の健診におけるステージの変化と健診結果の変化の変化との関係、それらに特定保健指導が及ぼす影響を評価した。
ステージがさらに前進した群は18名(20.2%)、変化がなかった群は38名(42.7%)、後退した群は33名(37.1%)であった。ステージが前進した群では、2010年度の体重、BMI、腹囲は2009年度に比して有意に低下していた。一方、ステージが変化しなかった群、およびステージが後退した群では、2010年度と2009年度の体重、BMI、腹囲には有意差を認めなかった。また、2009年度の特定保健指導による介入は2009年度と2010年度のステージの変化に影響を与えているとは言えなかった。
行動変容ステージが2年間にわたって前進し続けた場合には、2年目の身体組成がさらに改善することが明らかとなった。一方、1年目に行動変容ステージが前進するも2年目にステージが戻ってしまった場合でも、1年目に得られた身体組成の改善がある程度維持されるという結果は興味深く、ステージの前進が一時的なものであっても健康改善には有用であることを示唆するものである。また、平成21年度の報告と同様、今回の分析においても特定保健指導による介入の有無と対象者のステージの変化との関連性は認められず、今後は特定保健指導対象者のステージを前進させるためのより有効なアプローチについて検討を加えていく必要があると考えられた。
平成20年度の当該研究において作成した行動変容ステージ評価質問票(URICA-32日本語版)を某社における2011年度の健診に導入し、URICA-32日本語版の妥当性の評価、よりステージに着目した保健指導の効果を評価する研究を平成23年度に実施する予定で、現在名古屋大学医学部IRB申請中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 特定保健指導は行動変容ステージの前進を目標に行うべきである2011

    • Author(s)
      山村真佐子、折付祐子、徳永真希、鈴木伸幸、鈴木純子、松葉泰昌、佐藤寿一
    • Organizer
      第84回日本産業衛生学会(発表確定)
    • Place of Presentation
      東京都立産業貿易センター(東京都)
    • Year and Date
      2011-05-19
  • [Presentation] 特定保健指導は行動変容ステージに基づいた生活習慣介入で行うべきである2010

    • Author(s)
      山村真佐子、折付祐子、徳永真希、鈴木伸幸、鈴木純子、松葉泰昌、佐藤寿一
    • Organizer
      第83回日本産業衛生学会
    • Place of Presentation
      フェニックスプラザ(福井県)
    • Year and Date
      2010-05-27

URL: 

Published: 2012-07-19  

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