2010 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病予防のためのメタボリックシンドローム予測因子の確立
Project/Area Number |
20500616
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瀧原 圭子 大阪大学, 保健センター, 教授 (70252640)
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Keywords | 過酸化脂質 / 肥満 / 内臓脂肪 / 動脈硬化 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
メタボリックシンドローム(MetS)は、動脈硬化を基盤とする脳および心血管障害の危険因子である。これまでの研究により腹部肥満群ではMetSリスク因子の集積に伴い血中CRP、IL-6レベルは有意に上昇するが、非肥満群ではMetSリスク因子が集積してもこれらの炎症マーカーの上昇は認めないことを報告してきた。また、昨年度までの本研究において、長期にわたり動脈硬化の指標としての頸動脈中内膜肥厚度(IMT)増大に影響を及ぼす因子を検討したところ、血圧および尿酸、コレステロール、HbA1c値が関与することが明らかとなった。さらに、喫煙や飲酒、睡眠などの生活習慣の関与についても検討を加えたところ、喫煙者では観察期間中のIMTの増加量が非喫煙者と比較して有意に大きく、飲酒や間食機会の増加は観察期間中のMetSリスク因子の増加と相関していた。 近年、酸化ストレスのMetSへの関与が注目されている。今回、酸化ストレスマーカーとして血清TBARSを測定し、MetSリスク因子および増悪との関与につき検討した。血清過酸化脂質(LPO)値は中性脂肪、血糖、HbA1c値およびMetSリスク因子の数と有意な相関を認めた。また、LPO値はBMIとは相関を認めなかったが、ウエスト周囲径と相関を認め、腹部肥満の重要性が示唆された。さらに、LPO値は観察期間中のウエスト周囲径の増加、拡張期血圧の上昇、中性脂肪の増加と有意な相関を認め、ウエスト周囲径で調整後もこれらの相関は有意であった。以上の結果より、酸化ストレスは肥満とは独立してMetS発症に関与している可能性が考えられた。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] The efficacy of Tocilizumab in a patient with pulmonary arterial hypertension associated with Castleman's disease2010
Author(s)
Y.Arita, Y.Sakata, T.Sudo, T.Maeda, K.Matsuoka, K.Tamai, K Higuchi, W.Shioyama, Y.Nakaoka, Y.Kanakura, K.Yamauchi-Takihara.
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Journal Title
Heart Vessels
Volume: 25
Pages: 444-447
Peer Reviewed
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