2009 Fiscal Year Annual Research Report
寝たきり防止のための筋力および神経調節機能向上を目的とする新運動処方の開発
Project/Area Number |
20500631
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
與那 正栄 Tokyo University of Pharmacy and Life Science, 薬学部, 准教授 (30120158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室 増男 東邦大学, 医学部, 教授 (80112887)
只野 ちがや 東邦大学, 医学部, 助教 (40261094)
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Keywords | リハビリテーション / 老化 / 運動処方 / 神経調節機構 / 冷刺激 |
Research Abstract |
高齢者の自立や怪我からの復帰を目指すリハビリテーションへの応用のために、皮膚冷刺激法をさらに発展させ、筋力増強だけでなく神経調節系を加えた新しいトレーニング方法を開発することを目的としたものである。21度の検討項目は1)昨年度開発した皮膚冷刺激用具の高齢者への応用2)加齢による神経調節機能の変化および1日の活動状態と神経機能調節能の検討であった。 1)簡易的皮膚冷刺激用具を用いて歩行時に皮膚冷刺激を行った結果、歩行スピードが増し、スムーズな脚の動きが行われることが得られた。これは冷刺激による高閾値MUsの参画が主働筋・拮抗筋活動の切り替えに影響したものと考えられる。今後高齢者の歩行維持に大いに役立つものと考えている(学会発表)。 2)の実験については今回高齢者の被験者を確保することが困難であったため計画を変更し、(a)拮抗筋上への皮膚冷刺激が主働筋のH波、V波に及ぼす影響(b)呼吸循環系に及ぼす影響を検討した。 (a)の結果、拮抗筋皮膚冷刺激によって主働筋のV波振幅は抑制されることが得られた。この結果から主働筋への皮膚冷刺激は中枢および脊髄に対し興奮性に影響を及ぼしているが、拮抗筋では相反神経支配により抑制されることが示唆された(学会発表)。 (b)の結果、皮膚冷刺激部位の筋活動は増加するが、呼吸循環系への影響は小さかった。しかし、自転車エルゴメーターを用いた皮膚冷刺激トレーニングの結果、エネルギー代謝は高まることが示された(学会発表)。 次年度は65歳までを対象にスッテッピングと1日の活動量との関係を検討する。
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Research Products
(9 results)