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2009 Fiscal Year Annual Research Report

胎児期低栄養による成人病発症への幹細胞機能異常の関与

Research Project

Project/Area Number 20500632
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

入部 雄司  Nihon University, 医学部, 助手 (20348618)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福田 昇  日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (40267050)
松本 太郎  日本大学, 医学部, 教授 (50366580)
野呂 知加子  日本大学, 生産工学部, 准教授 (80311356)
Keywords生活習慣病 / 幹細胞
Research Abstract

胎児期の低栄養状態と生活習慣病発症に関連があることが明らかになっている。本研究では、胎児の器官形成期における低栄養が成体の組織幹細胞や前駆細胞に質的、量的障害を引き起こし、成人期における心血管・腎臓等の障害時に十分な修復が出来ずに生活習慣病の発症の背景となるという仮説のもと検証を行なっている。本年度は胎児期低栄養と成体(成獣)組織幹細胞の質的、量的変化を検討するため、本研究室で飼育繁殖管理しているWisterラットによるIUGRモデルの検討をおこなった。従来より一般的に使用されている妊娠後期の子宮動脈結紮モデルは器官形成期の低栄養を反映しないと考え、初めに妊娠10日~19日までの妊娠ラットに対する30%食餌制限によるIUGRモデルを検討した。食餌制限モデルにおいては出生仔の体重の減少は認められなかった。また、16週齢における骨髄EPCコロニーアッセイ、および骨髄細胞、腎臓組織における幹細胞マーカー(CD133、CD34)遺伝子発現、酸化ストレスアッセイにおいてコントロール群(非食餌制限群)との間に有意差が認められなかった。そのため、次に妊娠13日~20日におけるデキサメタゾン200μg/kg/day持続投与によるIUGRモデルの検討を行った。従来の報告どおり、コントロール処置群と比較し出生体重の減少および16週齢における軽度の高血圧が認められた。このモデルは高血圧症を発症するため当該研究において有用なモデルが作成できたと考えられた。次年度は、このモデルラットを使用しEPC-CFUによるコロニーアッセイ、造血幹細胞コロニーアッセイ、骨髄細胞、腎臓組織におけるCD133、CD34、ネスチン等を指標とした前駆細胞の再検討、各組織における老化関連遺伝子の発現解析を予定している。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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