2009 Fiscal Year Annual Research Report
抗肥満ペプチド投与と運動療法によるメタボリックシンドローム改善の基盤研究
Project/Area Number |
20500634
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
竹ノ谷 文子 Hoshi University, 薬学部, 講師 (30234412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
影山 晴秋 昭和大学, 医学部, 助教 (00433839)
鈴木 勉 星薬科大学, 薬学部, 教授 (90130757)
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Keywords | 抗肥満ペプチド / 運動療法 / エネルギー代謝 / 肥満改善 / ラット / メタボリック / 高次脳 / 機能形態解析 |
Research Abstract |
我々は、ガラニン様ペプチド(GALP)の抗肥満作用を活用し、安全で簡易的な点鼻投与により、エネルギー代謝亢進、摂食抑制作用、体重減少を狙っている。さらにGALP点鼻投与と走運動を併用した、ダイナミックな肥満改善のための新規療法を目指している。本年度は昨年に引き続き、GALP点鼻投与の効果を検証した。そのため、まず、GALP点鼻投与と皮下投与でのGALPの視床下部への移行を比較したところ、点鼻投与は皮下投与より取り込み率を約6倍増加させた。また、鼻腔から脳実質へのGALP移行は、主に微小血管を介して脳内各部へ運ばれることが分かった。さらに、さらにGALP投与2時間後の骨格筋および褐色脂肪細胞におけるグルコースの取り込みを測定したところ、GALP脳室内投与後2-デオキシグルコースの取り込みはヒラメ筋、腓腹筋、長指伸筋において有意に増加した。一方、褐色脂肪細胞における2-デオキシグルコースの取り込みは増加傾向を示したが有意な差はみられなかった。さらにGALPの点鼻投与は、24時間後の摂食量を減少させた。24時間後の体重変化は、有意差はないが減少傾向がみられた。本実験結果から、GALPの点鼻投与は摂食量や体重を減少させることが明らかとなった。これらの実験結果が国内・国外での学会やシンポジウム等で発表された。
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Research Products
(20 results)