2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管障害者の基本動作能力別の日常生活介助方法に関する研究
Project/Area Number |
20500652
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
臼倉 京子 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 准教授 (90433169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 章 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80433168)
押野 修司 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80315712)
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Keywords | 脳血管障害者 / 基本動作能力 / 日常生活活動 / 介助 |
Research Abstract |
本研究では、脳血管障害者の基本動作能力別のADL介助方法を明らかにすることを目的としている。平成20年度は、1医療施設における脳血管障害者約100名を対象に、入院から在宅までの基本動作能力とADL介助方法の実態を明らかにすることを目的とした。 今年度の研究成果については、具体的内容としては、より多くの具体的ADLの現状(自立度と方法)及び介助・指導方法[以下、ADL方法]の収集を目的とした基本動作とADL方法の調査票を作成し、1医療施設(埼玉県総合リハビリテーションセンター)における作業療法士9名と研究責任者にて脳血管障害者35名を対象に、入院から在宅までの基本動作能力とADL(更衣と排泄)介助方法の実態を把握した。調査は、医療機関及び大学の倫理委員会の承認を得、倫理的配慮の下、実施した。 対象人数は、35名となったが、頻度は対象者1名ごとに1回/2週を3ヶ月で計6回調査を実施した。 これまでに、脳血管障害者のADL方法については、教科書等には各動作について代表的な介助方法が示されているが、どういう残存能力があればその方法が行えるか明確に示した研究はみあたらず、研究により実証された内容というよりも経験に基づいた総合的な判断によるものと考えられる。平成20年度の調査において、具体的なデータが収集できたことは意義あることと考える。そのデータについては今後分析を行い、平成21年度の調査につなげ、さらにデータを積み重ねていく計画である。本研究を通して、客観的データに基づく基本動作能力別のADL方法を明らかにできるものと考えている。
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