2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管障害者の基本動作能力別の日常生活介助方法に関する研究
Project/Area Number |
20500652
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
臼倉 京子 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 准教授 (90433169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 章 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80433168)
押野 修司 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80315712)
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Keywords | 脳血管障害者 / 基本動作能力 / 日常生活活動 / 介助 |
Research Abstract |
本研究では、脳血管障害者の基本動作能力別のADL介助方法を明らかにすることを目的としている。 平成21年度は、平成20年度の調査票を修正し、下記の2つの方法を実施し、データを収集した。 1. 脳血管障害者を対象とした実態調査(平成20年度対象施設調査継続及び新規協力施設調査) 12医療施設における脳血管障害者約140名を対象に、入院中の基本動作能力とADL介助方法の実態を総計280件、把握した。 2. 作業療法士を対象とした郵送調査 全国の回復期リハビリテーション病棟約1000施設に各2部郵送調査を行い、587件の回答を得た。 今年度の研究成果としては、リハビリの視点を持った作業療法士から、より多くの脳血管障害者の基本動作能力とADL介助方法を把握できたことにある。これまでに、脳血管障害者のADL方法については、教科書等には各動作について代表的な介助方法が示されているが、残存能力を生かす視点を持ったリハビリ専門家によるADL指導方法を数量的にまとめたものはなく、どういう残存能力があればその方法が行えるか明確に示した研究はみあたらない。このような背景からすると、平成21年度の調査において、全国の作業療法士から具体的な脳血管障害者のADL方法のデータが収集できたことは意義あることと考える。 今後はこれらのデータを分析し、客観的データに基づく基本動作能力別のADL方法を明らかにできるものと考える。
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