2010 Fiscal Year Annual Research Report
電磁波遮蔽衣服の設計と着装シミュレーション実験方法の確立
Project/Area Number |
20500671
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
甲斐 今日子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (10194656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 聡 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (30274567)
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Keywords | 電磁波遮蔽 / 電磁波防護商品 / 疑似生体 / 着装実験 / シールド性 |
Research Abstract |
電磁波遮蔽衣服の設計と実験方法の確立を目的として本研究に取り組んでいるが、市場調査を実施したところ、電磁波防護を唱っている商品が数多く販売されていることが明らかとなった。その中には、電磁波防護の理論さえあやしい商品も多く、それらの商品を信じて使用することにより危険を招いてしまうことが危惧される。 そこで22年度は、防護用商品として販売されている商品を収集し、その遮蔽方法を分析及びその効果の有無を明らかとすることとした。これらの実験を実施することにより、これまでに確立した実権方法を検証し、精度を高めるという目的もある。 試料は、遮蔽タイプの商品として、遮蔽布、遮蔽パッド、遮蔽スプレー、ヘマタイト、竹炭、備長炭とし、相殺タイプの商品として、相殺ペンダント、携帯電話用相殺シールである。実験方法は、これまでに確立してきた、ホーンアンテナ、擬似生体、アンテナ台を用いた。実験場所は、佐賀大学内電波無響室である。 その結果、次のことが示唆された。電磁波防護商品の有効性・電磁波対策の提案としては、1.遮蔽タイプの遮蔽材を使用した商品は先行研究・今回の実験において,シールド性が確認されたため,電磁波防護の有効な手段であると言える。2.相殺タイプは,今回の実験ではシールド性が見られず,電磁波防護の有効な手段とは言い難い。装着することによって、電磁波の影響を受けやすくなる可能性があるため注意が必要である。3.アースタイプは,電場の減少が見られた。しかし今後,信頼性の高いデータを得るため,実験方法の検討が必要である。4.電磁波の防護対策としては、遮蔽タイプの遮蔽材を使用した商品が有効であり、身につける商品では、被服面積が大きいものがより有効である。
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Research Products
(1 results)