2009 Fiscal Year Annual Research Report
肢体不自由児の衣生活支援アクティビティとQOLの向上をめざした衣服の改善
Project/Area Number |
20500672
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
雙田 珠己 Kumamoto University, 教育学部, 准教授 (00457582)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴海 多恵子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90014836)
|
Keywords | 衣生活 / 運動機能障害 / QOL / ADL |
Research Abstract |
1.修正衣服による着脱動作の改善効果と心理的・生理的負担の測定 (1)期間:平成21年4月~11月末 (2)場所:熊本県立松橋養護学校、熊本県こども総合療育センター (3)方法:被験者は着脱が自立している4名(脳性マヒ3名、二分脊椎1名)、全介助1名とその介助者1名とした。試験着は既製のジーンズとし、被験者1名に対し、修正を加えたものと加えないものの2タイプを月意した。試験着の修正は、個々の被験者の着脱動作を作業療法士とともに確認し、着脱を改善しかっ既製服のデザインを損なわないものとした。着用テストは被験者の同意を得たうえで実施し、着脱時の心拍数、血圧、加速度、所要時間を測定し、HRVズペクトル解析を行った。 (4)結果:自立している4名については、ズボンのはきやすさの改善を目的に、足を通しやすく、腰までひきあげやすくする修正を施した。現在、指先のマヒの有無、装具の使用状況別に、修正効果の検討を行っている。また、障害の状態別に、生理的・精神的負担の大きい動作を求め、より着やすくするための改善方法を検討している。さちに、これらの試験着を日常生活で着用し、日常動作上の問題点の検討を行っている。 2.食事用エプロンの改良と特許取得 肢体不自由がある子どもの衣生活を支援するアクティビティは、平成21年2月に熊本県立松橋養護学校において実施した。その中で要望の高かった食事用エプロンは、片手で着脱できるデザインに改良し実用新案登録を得た。現在、意匠登録を申請中である。
|
Research Products
(6 results)