2009 Fiscal Year Annual Research Report
高蛋白質・高食物繊維そば粉の糖尿病予防効果に関する研究
Project/Area Number |
20500697
|
Research Institution | Iida Women's Junior College |
Principal Investigator |
友竹 浩之 Iida Women's Junior College, 家政学科, 教授 (90300136)
|
Keywords | そば粉 / 高蛋白質 / 高食物繊維 / 血糖上昇抑制 / 消化性 |
Research Abstract |
高蛋白質・高食物繊維そば粉の血糖上昇抑制効果の検討 1肥満・糖尿病マウスを用いた動物実験 (1)肥満・糖尿病KKAyマウスに高蛋白質・高食物繊維そば粉を配合した飼料を摂取させ、コントロール群と比較した結果、体重、飼料摂取量に有意な差はみられなかった。 (2)ブドウ糖負荷試験を実施した結果、試験群のマウスの30分後の血糖上昇を有意に抑制した。 (3)試験群の肝グルコース6ホスファターゼ活性および肝臓グリコーゲン量は有意に低下していた。 →高蛋白質・高食物繊維そば粉は、糖新生の抑制により耐糖能を改善する可能性が示唆された。 2二糖類分解酵素・アミラーゼ阻害作用の測定 (1)ダッタンソバ熱水抽出物には強い糖質分解酵素阻害活性がみられた。 (2)ダッタンソバ熱水抽出物の濃縮物は、マルトース負荷後のラットの血糖値の上昇を抑制した。 (3)ダッタンソバ熱水抽出物には、高濃度のルチンが含まれていた。 →ダッタンソバ抽出物は、糖質分解酵素阻害活性を示すことが示唆された。 3高食物繊維そば粉が消化に及ぼす影響 (1)ソバ殻を原料として作製した高食物繊維そば粉はデンプン、タンパク質、脂質をほとんど含んでおらず、大部分は食物繊維だった。 (2)高食物繊維そば粉の総ポリフェノールおよびルチン含量は普通ソバ粉に比べて顕著に高かった。 (3)高食物繊維そば粉を摂取したラットの糞重量および糞中ポリフェノール濃度は有意に増加していた。 →高食物繊維そば粉中のポリフェノールは、消化を遅らせる可能性が示唆された。
|
Research Products
(3 results)