2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨量調節に関与するアルカリホスファターゼ遺伝子多型とミネラル代謝との関連について
Project/Area Number |
20500725
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
五関 正江 日本女子大学, 家政学部, 教授 (00170449)
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Keywords | アルカリホスファターゼ / 骨粗鬆症 / ミネラル代謝 / 遺伝子多型 / 骨量調節 / 栄養因子 |
Research Abstract |
2010年度において、「研究実施計画」に記載した通り、動物実験研究として、各種栄養因子による骨代謝への影響について論文にまとめ(Bone 48:1036-1042,2011)、さらに臓器非特異型アルカリホスファターゼ(TNSALP)の活性誘導に関する実験を進めた。また、TNSALPとの比較のため、小腸型ALPのノックアウトマウスにおける小腸型ALPの遺伝子発現の解析を行い、高脂肪食の影響などについても論文にまとめた(J. Electrophoresis 54:27-32,2010)。さらに、ヒトを対象とした疫学研究として、約200名の若年成人を対象として研究を実施した(日本女子大学ヒトを対象とした実験研究に関する倫理審査委員会により承認されている)。すなわち、対象者の身体計測、採血前の3日間の食事調査、食物摂取頻度調査、血液生化学検査、食生活アンケート調査、骨量測定などを行った。採血した末梢血から、DNAを抽出しTNSALP遺伝子多型のタイピングを行った。今回のTNSALP遺伝子多型のタイプ(Tyr246His)は、骨粗鬆症発症に関連する機能的スニップ(SNP)であり、研究代表者らが世界に先駆けて報告したものである(J.BoneMiner.Res.20:773-782,2005)。TNSALP遺伝子多型と栄養素の摂取状況、血中骨代謝マーカーや骨量などとの関連について、男女別に比較して解析し、国内および国際学会にて口頭発表を行った(第64回日本栄養・食糧学会、第32回アメリカ骨代謝学会、第57回日本栄養改善学会)。TNSALP遺伝子多型による骨量調節メカニズムを各種栄養因子等との関連から明らかにすることができ、骨粗鬆症予防のために有用なデータを得ることができた。
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Research Products
(6 results)