2008 Fiscal Year Annual Research Report
栄養補助食品の利用状況の把握から食行動・社会環境把握への展開
Project/Area Number |
20500739
|
Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
今井 具子 Tokai Gakuen University, 人間健康学部, 准教授 (00393166)
|
Keywords | 栄養補助食品 / 利用状況 / データベース / 意識調査 / 大学生 / 地域住民 |
Research Abstract |
1栄養補助食品利用動向 国立長寿医療センター研究所・老化に関する長期縦断疫学研究(約2400名の無作為抽出された地域住民、初回調査年齢40〜79歳)の過去8年間の栄養補助食品摂取頻度調査では、栄養補助食品利用者の割合は調査年次により異なり、ビタミン類、ドリンク類の利用が減りグルコサミンやフラボノイド類の利用が増え、栄養補助食品の利用目的が栄養素の補充から何らかの効果を期待したものへ変化していることが確認された。また成分表示などが不明で従来データ化できなかった295品の栄養補助食品を整理したところ、植物・野菜の混合食品、ローヤルゼリー、コラーゲン、ダイエット食品など多くの種類がみられた。58%の商品は区分表示がなく、賞味期限表示は43%、値段表示41%、内容量表示85%、栄養素表示0%、目的成分表示3%など、消費者に必要な情報が欠如しているものが多くみられた。 2栄養補助食品に対する意識調査 来年度の予備調査として67名の大学生に栄養補助食品に対する意識調査を行った。栄養補助食品のイメージは栄養のバランスがとれる、健康増進・強壮・体力向上に役立つ、有効成分がとれる、医薬品や食品より簡便、流行と答えたものが50%以上、安全・安心と答えたものは20%であった。女性では50%が病気予防、美容ダイエットに良いと答えた。栄養補助食品を購入する際に表示を確認したのは50%、効果がないため利用を中止した利用者が20%、45%が困った時は医師に相談すると答えた。 これらの成果をふまえ来年度は約2000人の地域ボランティアに栄養補助食品に対する意識調査と利用状況調査を行い、栄養補助食品をとりまく環境因子の把握を行なう予定である。
|
Research Products
(8 results)