2008 Fiscal Year Annual Research Report
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から復元した機械模型の教育利用に関する研究
Project/Area Number |
20500759
|
Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
神谷 和秀 Toyama Prefectural University, 工学部, 准教授 (00244509)
|
Keywords | レオナルド・ダ・ヴィンチ / 機構模型 / 教育 / 展示 / 理科離れ / 復元 |
Research Abstract |
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から復元した機構模型を見学者が触れられるように配慮した展示活動は、効果的な教育の場であり、現在の活動を今以上に活発化したいと考えている。そこで、「模型を子供たちにわかりやすく紹介する方法」と「模型が壊れにくい展示に関する方法」の2つのテーマについて研究を行った。 まず、「模型を子供たちにわかりやすく紹介する方法」に関するテーマでは、コンピュータを利用したインタラクティブな展示模型の説明システムの開発を目標に研究を行った。研究期間においては、これまでに製作した模型の基本的な機能説明を文字情報としてデータベース化することができた。また、模型の動きを複数の角度から撮影した静止画と動画を準備することができた。さらに、模型を動かすスピードや方法などが適切でない場合を想定して、子供たちに警告を与える方法として、どのようなメッセージが有効であるかを、ハンドル部にロータリーエンコーダを取り付けた装置を用いた実験によって確認した。 つぎに、「模型が壊れにくい展示に関する方法」のテーマでは、復元模型が持つイメージを崩さないような配慮を行いつつ、子供たちに動かし方を直感的に訴える方法の研究を行った。本研究期間において、「どこを持つべきか・どちらに回すべきか」などを適切に表示する方法を検討した結果、透明なアクリル板で模型を部分的にカバーして、その表面に矢印などのマークを表記することが良いと考えるに至り、装置の試作を行った。しかしながら、試作した装置を用いた評価実験までは、行うことができなかったため、継続して研究を行う予定である。
|