2010 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット天文台と計算機シミュレーションによる科学教育の新展開
Project/Area Number |
20500769
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
佐々井 祐二 津山工業高等専門学校, 専門学科共通科目, 教授 (40235239)
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Keywords | 科学教育 / 教育工学 / 天文 / 計算物理 / ネットワーク |
Research Abstract |
研究代表者は、高等専門学校や高等学校の物理系科目をより魅力的にするための方策として、宇宙・天文についての教育とFlash等を用いた計算機シミュレーションによる物理現象の視覚化に注目している。まず、本計画の主目的である「津山インターネット天文台」については、底面2m×3m、高さ1.7mの電動スライディングルーフ観測室に、口径8cmガイドスコープと口径4cm太陽望遠鏡を同架した口径35cmシュミットカセグレン式望遠鏡を設置した。インターネット化については、望遠鏡と室内モニタカメラからのビデオ信号切換、望遠鏡・冷却CCDカメラ等の電源ON/OFFをリレー制御する制御BOXを制作した。また、機器のシリアル制御を行う制御PC、取り込んだビデオ画像をストリーミングしWWWブラウザからアクセスするクライアントとのユーザインタフェイスを担うWWWサーバを構築し、「インターネット天文台」を完成させた。現在公開へ向けた作業中である。 平成22年度の科学教育としては、小中学生など約117名を対象として5月17日「口径35cm望遠鏡で金星、火星、土星を見よう」、7月23日「手作り望遠鏡で月を見よう」、10月12日「接近した木星と天王星を見よう」、1月7日「冬の星を見よう・月球儀を作ろう」について計4回の天体観測会を実施した。また、約43名を対象として「金星のお話し君も未来のガリレオだ!」について市内図書館の夏休み講座を行った。副目的の計算機シミュレーションによる物理現象の視覚化については、最新の科学成果を背景とする計算機シミュレーションの手法の調査・研究を進めている。次の計画に発展させていく予定である。
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