2009 Fiscal Year Annual Research Report
生命尊重の態度を育成する体系的な生物学習プログラムの開発と評価に関する調査研究
Project/Area Number |
20500770
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
鳩貝 太郎 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (10280512)
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Keywords | 自然科学教育 / 生命領域 / 生命尊重 / 動物飼育 / 解剖 / ドライラボ / 理科教育と道徳 |
Research Abstract |
小学校、中学校の新学習指導要領理科の「生命」領域の内容を基に、生命尊重の態度を育成する生物学習プログラムの開発、実践研究を行った。その成果については以下の内容で平成22年1月に開催された日本生物教育学会全国大会(宮城大会)で発表した。 1)生命の尊さを実感する解剖実習の指導について、小学校、中学校、高等学校、看護系短期大学、大学、及び教員研修の実践研究を発表した。 2)「自然の観察(1941年(昭和16年)文部省著作・発行)」は、生活科・初等理科の目的・目標に通じるものがある。そこで,新学習指導要領実施にあたり,生物教育における生命尊重の指導を更に充実させる観点から新学習指導要領と「自然の観察」との関連表を作成するとともに,小椋(2008)発表の「生命尊重の指導(4観点)」を参考に,「自然の観察」の内容を整理し、本書の活用を提案した。 3)学校での動物の継続飼育活動の教育的効果は、学校の教育目標、指導計画に基づき、教師の積極的な指導のもとに獣医師の支援を得ながら「大人が命を大事にする態度」を児童に示すことが重要な因子となることを明らかにし、幼稚園から高校までの教育課程に位置づけた動物介在教育のあり方を提案した。 4)理科教育と道徳教育との関連を図った生命尊重を学ぶための指導事例集を作成しその内容について提案した。またその後、授業実践研究を行った。 4)中学校理科においてDNA・遺伝子のはたらきを実感することができるように教材を検討し、学習プログラムを開発し、実践研究を行った結果について発表した。
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Research Products
(1 results)