2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500772
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
岡田 努 Fukushima University, 総合教育研究センター, 准教授 (50431648)
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Keywords | 科学史 / 理科教育 / 理科教材 |
Research Abstract |
本研究では歴史上著名な科学者等が行った再現実験から得られた当該時代の素材等の物質的な基盤、技術、文化等の歴史的背景との関わりを抽出し、多角的な視点から科学知識の普及を図る手段を構築することと、その成果を活用し学校教育において各教科間とりわけ理科と世界史の密接な関わりを提示できる理科教材を製作すること目的とした。本年度は(1)収集済みの資料の分析(2)文献資料の収集(3)実物・レプリカ等の資料(4)開発教材の試行を計画した。おおむね達成できた。 また本研究における「歴史学」の視点を理科教材に導入するという点が、各種教育現場や博物館等の業界からも注目された。その成果は地域の科学講座や下記の特許庁主催事業の講師として、あるいは地元のスーパーサイエンスハイスクール事業指定高校等で実践することができ、大きな成果を得られたと同時に、本研究へのニーズや関心の高さをあらためてうかがい知ることができた。また年度当初マレーシア政府の知的財産記念イベントに招かれ、そこでも本研究の成果をサイエンスワークショップという形で現地の子どもから一般市民にまで触れる機会を得られたことは本年度の大きな成果であったといえる。 【本研究成果を活用した科学講座等】 ・10月福島県立福島高校スーパーサイエンスハイスクール事業(講義「歴史に見る科学と人間の関わり」) ・8月〜9月特許庁主催知的創造サイクル啓発事業講師(沖縄・宮崎・広島・岐阜・奈良・福島)指導者講習会講演「ものづくりにみる科学・技術・社会」 子ども向け実践講座「100年前の実験に挑戦」 ・マレーシア政府国内行政消費者取引省・マレーシア知的財産公社主催、My IPO Award 2009(知的財産の日記念イベント2009.4.23〜26)で研究成果を発表
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