Research Abstract |
本研究は,中学校技術科教育の「技術とものづくり」と「情報とコンピュータ」の関連を図り,ものづくりに関する設計,製作,電気回路,エネルギー変換とコンピュータによる計測・制御などの学習ができ,かつインターネットを用いた情報収集による課題研究などの技術的課題解決力や共同的行動能力を育成できる教材と授業実践及び評価方法の開発を目標としている. 平成20年度は「ものづくりと計測・制御」を学習できる自律型ロボット教材の選定と指導計画の作成を行った.平成2正年度は,自律型ロボット教材の指導計画を引き続き検討するとともに,カリキュラムの開発,試行として授業実践を行った. 平成22年度は,開発したカリキュラムを改良し,計測・制御学習に付加して安全性を考慮した授業実践と評価を行った. 1.自律型ロボット教材を用いた授業実践を行った.学習内容は,(1)自動制御機器,計測・制御の学習,(2)フローチャート,プログラミングツールの学習,(3)開発商品(サンプル商品)の思案・製作,(4)商品の構想紹介及び中間発表,(5)サンプル商品のモデル製作(モデル改良),(6)製作したモデルの最終発表,まとめ,とした12単位時間である. 2.自律型ロボット教材を用いた学習で習得される技術的な観点の評価方法に基づき評価した.その結果,積極的にいかそうとする態度,問題発見力や問題解決力,工夫し創造する能力などの技術的素養,技術にかかわる倫理観の育成に効果があることが明らかとなった.
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