2010 Fiscal Year Annual Research Report
標準化された部品を用いて組立てる「機械学習キット」の開発
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20500780
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
宮下 晃一 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90192765)
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Keywords | 機構 / 技術教育 / キット / 授業実践 / 中学校 / アンケート |
Research Abstract |
部品の形状変更と製作 前年度の研究の結果,「機構学習キット」を構成する部品の設計変更を行った。主要な変更点は,(1)加工工数を減らすための形状ならびに寸法の変更,(2)回り対偶や滑り対偶を実現する部品の動きがよりスムーズになるように材質および形状の変更,(3)部品種類を減少させることを目的とした形状の変更である。これらの変更の結果,昨年度製作した部品に比べて概ね半分の時間と材料でキットに必要な部品を製作することができた。 機構学習キットを用いた授業実践と得られた評価 「機構学習キット」の教育的効果を評価するために,西条市立西条西中学校2年1組と2組を対象に研究授業を行った。1組には講義と実例紹介による従来型の授業を行い,2組には「機構学習キット」を用いた授業を行い,それぞれの授業後に生徒たちを対象としてアンケート調査を実施した。授業時間は50分×2時間連続であり,両方の組に対して同じ中堅の技術科教員が授業を行った。どちらの授業も身近な機械である扇風機の首振りやエンジンが動く機構を理解させることを目的としており,それらに至る過程として一方は板書と配布資料を用いた講義形式,他方は機構学習キットを用いた実習形式を取っている。 その結果,機構学習に本キットを用いることによって,生徒は高い関心を持って授業を受けることができ,扇風機の首振りやピストンからクランクへの運動の変換をよく理解することができたことが分かった。
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Research Products
(1 results)