2008 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づく危険行動予防プログラムのフレーム構築
Project/Area Number |
20500783
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
市村 国夫 Kumamoto University, 教育学部, 教授 (20184632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10202417)
上地 勝 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20312853)
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Keywords | 危険行動 / 青少年 / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究は近年、その深刻度が増している青少年の危険行動の予防教育に実効性が期待できるプログラムの枠組みを提示しようとするものである。これまで行われてきているこの種の研究では青少年の危険行動に影響する要因を単一的に捉えているものが多く、これでは思春期の子どもの行動を考察するには全く不十分と言える。 筆者らは青少年の行動要因はいくつもの要因が関与することと年齢によりその関与の程度の差を前提に考えて研究を進めている。今回、これまでのデータに加えて危険行動発現の要因をより明らかにすべく補足的な調査を計画・実施した。熊本大学及び東京学芸大学において研究会を開催して危険行動関連要因には規範意識、社会的マナー、センセーション・シーキング、レジリエンスなどを欠かせない項目として取り入れ一方、危険行動としては飲酒・喫煙を始めとして大麻・薬物使用、暴力、携帯電話の使用法などを取り上げて質問紙を作成した。質問紙調査は地方中核都市の中学校5校、600名、高校2校、640名を対象に本年、2月から3月にかけて実施した。 平成21年度にはこの調査結果の分析を行い、その結果については11月に開催される日本学校保健学会において発表の予定である。また、この結果に基づき危険行動関連要因コントロールを目指した中・高校生対象の小規模な介入も予定している。
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