2009 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づく危険行動予防プログラムのフレーム構築
Project/Area Number |
20500783
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
渡邉 正樹 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (10202417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上地 勝 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20312853)
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Keywords | 危険行動 / 青少年 / レジリエンス / 防止教育 / アセッツ |
Research Abstract |
21年度は,前年度までの調査の結果の分析を行った。この調査はCalifornia Healthy Kids調査をベースにし,中高生の危険行動,そしてレジリエンスを測定するアセッツ(Developing Assets)との関連を明らかにすることを目的としたものである。分析結果は以下の通りである。 危険行動の中で飲酒,喫煙,暴力等の触法行為に関連しているアセッツの数は高校生より中学生に多くみられた。触法行為に関連しているアセッツは内的アセッツより外的アセッツに多くみられた。内的アセッツのうち,「積極的参加」「問題解決」「自己効力感」では、中高生ともに触法行為との関連はみられなかったが,「将来の展望」は中高生ともに触法行為と日常生活の危険行動に関連が多くみられた。その結果,危険行動と外的アセッツ(学校・家族)との関連が比較的強いこと,内的アセッツでは「将来の展望」との関連がみられた。予防教育プログラムの構築にあたり,生徒個人の知識や態度への働きかけだけではなく,周囲の環境(外的アセッツ)とどう関わるかについて学習する必要性が明らかになった。なお分析と平行して,調査結果に基づいて予防教育プログラムの構築を進めた。将来の展望を含む生徒のキャリア形成に関わる内容,さらに周囲の環境と関わって規範意識の形成などが教育内容として必要と考えられた。
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Research Products
(1 results)