2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500786
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
SCOTT Howell 上智大学, 理工学部, 教授 (60286763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 剛 上智大学, 理工学部, 助教 (20333049)
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Keywords | 化学英語 / 複合名詞 / 科学リテラシー / 錯体化学 / コーパス |
Research Abstract |
1)化学英語論文中に用いられている複合名詞(NCs)について、下記の方法で調査・考察を行った。 2)NCs中に隠された意味についても考察した。以下に要約を記す。 【研究方法】Dalton Transaetions誌に掲載された英語圏の出身、または英語圏の研究機関に在籍する化学者の論文を10報選び、NCsとして認識される用語を抽出した。この中より頻出名詞20種について、多くの論文での規則性や構造を調べるため、検索対象分野をchemistryに限定し、PERC(Professional English Research Consortium)コーパスにかけて、単語構成を検討した。 【結果と考察】1)単・複合計40種の名詞についてのPERCコーパス調査より、以下の傾向を見いだした。 1. 複合名詞の従属部は単数形:これは従属部が主要部を修飾し、形容詞的な役割をしていることによる。 2. 4語以上から成る複合名詞の数は少なく、測定方法などに用いられている。 3. [名詞+名詞]と[形容詞+名詞]の違い:従属部の名詞を相当する形容詞に置換した場合を次に示す。 例 同じ意味:acid solutionとacidic solution ; structure refinementとstructural refinement 異なる意味:metal complexとmetallic complex ; ion beamとionic beam 2)NCsは、その語中に所有[have]、由来[from]、言及[about]、内容[made of]・[which contains]、目的[for]、ofの並列、同格、場所時間などの意味を含むことが、わかった。 例 metal complex : a complex containing a metal ion(所有)
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