2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500807
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
長坂 保美 Nippon Institute of Technology, 工学部, 教授 (70316701)
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Keywords | 機械学習 / 設計工学 / CAD / CAM |
Research Abstract |
本件は,もの作り教育に必要なCAD/CAMシステムやNC工作機械の操作を独自で学ぶことができる教材学習支援システムの研究開発を目的とする.これを実現するには,学習者がCAD/CAMシステムなどを操作する際,システム側が学習者の操作と連動して操作ミスを指摘し,正しい操作手順に指導(誘導)する機能(ナビゲーション機能と呼ぶ)の開発が不可欠となる.我々は,既に3次元CADシステムではSolidWorksを例に,ナビゲーション機能の開発に成功し,その研究成果も報告している.本件は,もの作り教育に必要なCAMシステムおよびNC工作機械(特にNC操作盤)に,上記と同様な機能を研究開発することである. 昨年度(平成20年度)は,当初計画していた市販ソフトNC操作盤(NCGuide:ファナック)で,最も重要なNCプログラムの編集機能がなかったので,NCプログラム編集機能を中心としたNC操作盤のCAIソフトの開発を行った.そのため,当初の計画より若干遅れた計画となってしまった.そして,今年度(平成21年度)は,昨年度の研究成果を基に,新たな実用化のための機能を加えたNC操作盤CAIソフトの開発,さらにもの作り教育のための動画マニュアルの開発を行う計画となった. 今年度(平成21年度)の研究開発の成果は,NCプログラム編集機能に加え,新たにNCシミュレーション(工具軌跡)機能を組み込んだNC操作盤CAIソフトの開発を行った.これにより,PC上で工作機械の操作盤を操作しているのとほぼ同等の機能が実現できた.なお,これらの研究開発成果は,口頭発表で報告し,一部は次年度で報告することとなった.また,実際のCAMソフト(FFCAM)の導入により金属加工が可能となり,その動画マニュアルの一部(金型加工)も完成した.これにより,来年度の実用化に向けての準備は整ったものと考えている.そして,これらの研究成果は順次論文等で発表する予定である.
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Research Products
(3 results)