2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500809
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 直人 Chiba Institute of Technology, 情報科学部, 教授 (20201676)
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Keywords | 触覚 / コミュニケーション / 教育システム / 障害者教育 / インタフェース |
Research Abstract |
本研究では、物体に触れるという行為を通して、人と人あるいは人と機械が情報を伝える・操作することを「触覚コミュニケーション」とよび、遠隔教育・e-learningを対象とした触覚コミュニケーションの実現や健常者の視覚と障害者の触覚とのコミュニケーションメディアの変換を実現を目的としている。具体的には、以下の3つの研究を行い、それぞれの成果は次のとおりである。 1、触知覚メカニズムの解明 弾性に関する触知覚のモデルを論文としてまとめ投稿中である。さらに粘性に関する触知覚の実験を行い、弾性での運動過程を考慮したモデルと粘性での実験結果との相違について検討を行った。 2、触覚オーサリングシステムと再生システムの開発と教育への応用 AR技術と組み合わせることで、簡易に仮想空間を作成でき、その空間内のオブジェクトにさわれる環境と、仮想空間内で物理シミュレーションを実現した。とくに教育的には、仮想の物理実験ができることを示した。また、「触れる辞典」については、このAR技術と触覚の再現技術で実現できる見通しが得られ、次年度プロトタイプを実現する予定である。 3、視覚障害者用インタフェースの構築 Webカメラからの画像を触図ディスプレイに表示できるインタフェースの作成を行った。具体的には、画像処理技術を用いて、カメラ画像を2値画像である触図ディスプレイに表示するための手法を開発し、そのプロトタイプを作成した。次年度改良を行い、障害者による使用実験を行う予定である。
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Research Products
(1 results)