2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国語声調の発声の自習のためのインタネット利用CAIシステム
Project/Area Number |
20500811
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
比企 静雄 Waseda University, 人間科学学術院, 名誉教授 (50006227)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂岡 和子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70257286)
楊 立明 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (10267354)
|
Keywords | 中国語四声 / 声調の発声 / 声の高さ / ピッチ抽出 / 声域 / 音声指導 / CAI自習システム / インタネット |
Research Abstract |
〔研究の全体の目的〕 中国語声調の発声の自習のためのインタネット利用CAIシステムを設計・試作し,学習効果を解析・評価する.設計には,声調の音声の高さの変化を,学生の提出する音声から抽出する方法と,学生の声域を推定してCAI教師の音声をそれに適合させてするように変換する方法を開発する.試作には,教材音声の単語表の選択や,CAI教師の音声の録音・編集や,ピッチ図形の作成方法を検討する.学習効果の解析・評価には,多人数の学生の使用記録を集計して,学習の特性を多面的に解析する. 〔平成20年度の研究の成果〕 1.教材音声の録音・編集:声調の統計的性質のデータを参照して,中国語声調の発声の自習に適した教材音声の単語表を作成した.これには,北京大学計算機言語研究所の電子辞書から,約55,000単語を各音節の音韻と声調で配列した資料を利用した.この教材の単語表で,教師の音声を試験的に録音した.その録音音声を音響分析して,適切な音声波形を聴覚表示するために切り出し,音声ピッチを抽出して,視覚表示するピッチ図形を作成する全過程を,十分な精度で実行できることを確かめた.2.CAIシステムの設計・試作:音声の音響分析のソフトウェアを使って,音声の高さの変化を学生の提出する音声から正確に抽出する方法と,それから学生の声域を推定してCAI教師の音声をそれに適合するように変換する方法を検討した.これらの過程では,四声の音声ピッチの新しい表示様式として,6全音階表示を使い,学生とCAI教師の声域も音階表示で扱うことによって,学生の音声ピッチの抽出や,ピッチ図形の作成や,CAI教師の音声ピッチの変換などを,的確にできることも確認した.
|
Research Products
(3 results)