2009 Fiscal Year Annual Research Report
中国語声調の発声の自習のためのインタネット利用CAIシステム
Project/Area Number |
20500811
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
比企 静雄 Waseda University, 人間科学学術院, 名誉教授 (50006227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂岡 和子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70257286)
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Keywords | 中国語四声 / 声調の発声 / 声の高さ / ピッチ抽出 / 声域 / 音声指導 / CAI自習システム / インタネット |
Research Abstract |
〔研究の全体の目的〕中国語声調の発声の自習のためのインタネット利用CAIシステムを設計・試作し,学習効果を解析・評価する.設計では,声調のための音声の高さの変化(ピッチパタン)を,学生の提出する音声から抽出する方法と,学生の声域を推定してCAI教師のピッチパタンをそれに適合するように変換する方法を開発する.試作では,教材音声の単語表の選択や,CAI教師の音声の録音・編集や,ピッチパタン図形の作成方法を検討する学習効果の解析・評価では,多人数の学生の使用記録を集計して,学習の特性を多面的に解析する. 〔教材音声の録音・編集〕1)教材音声としては,2音節の四声のすべての組合せの15単語を1表として,声調の発声の易しい表から難しい表まで4段階を編集した.女声と男声のCAI教師の平均ピッチが1オクターブ違う音声でこの4表を録音して,ピッチ抽出プログラムの出力を加工して,6全音階表示のピッチパタンを作成した.2)このCAI教師の音声を,音声分析再合成プログラムによって,それぞれ上下に3全音の範囲で1全音間隔で平均ピッチをずらせて、女声と男声の7段階づつのすべての学生に対応できるように準備した. 〔CAIシステムの設計・試作〕1)対象となる入力音声を,この女声と男声のそれぞれ7段階の平均ピッチに合わせてピッチ抽出プログラムを設定して、CAI自習システムで学生が練習して提出した音声の,ピッチパタンを作成できるようにした.2)学生がCAI教師の音声と速さをできるだけ揃えて発声して提出すると,そのピッチパタンを作成して,対応するCAI教師のピッチパタンを重ね合わせて返送し,合格するまでこれを繰り返すという方式を設計した.この方式で,聴覚を通しての声調の弁別をピッチパタンの図形で促進する見地から,学習の能率の向上について検討した.
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Research Products
(5 results)