2009 Fiscal Year Annual Research Report
ものづくり教育と視覚障害者の支援を目指した教育用2.5次元立体ディスプレイの研究
Project/Area Number |
20500813
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Research Institution | Shizuoka Sangyo University |
Principal Investigator |
高橋 等 Shizuoka Sangyo University, 情報学部, 准教授 (30440605)
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Keywords | ディスプレイ / 立体 / ものづくり / 視覚障害者 / 学習支援 / 計測制御 |
Research Abstract |
2.5次元立体ディスプレイは、「ものづくり」教育と視覚障害者の学習支援を目的とした学習教材で、実物に近い立体を短時間で造形する装置である。本年度の成果は次のとおりである。 12.5次元立体ディスプレイの作成と改良 前年度に作成したプロトタイプを基に、100×100ロッド解像度の2.5次元立体ディスプレイの本体とインターフェイスの製作を行った。装置の機構及び製作方法についてはほぼ確立でき、再現性の高い設計が行えた。しかし、細い棒状の造形を表現した場合、視覚障害者を傷つけたり、あるいは装置を破損する恐れがあることが確認できたため、より安全性に配慮した機構およびプログラムへと改良を進めている。 2「ものづり」の学習教材としての研究 2.5次元立体ディスプレイは完成装置を学習教材として利用する目的と共に、その構造、機構、制御ソフトウェアなどの設計や製作を「ものづくり」の教材として応用研究する目的も持っている。 制御ソフトウェアの開発では、本装置の制御方法を基に、工業高校生や非工学系の大学生に対して、ON-OFF制御、PID制御、ファジイ制御の基礎を学習する教材を開発した。 また、制御機構として、安価で必要な精度が得られる教材用リニアエンコーダの開発も行った。 さらに、「ものづくり」における設計を、概念設計、基本設計、詳細設計の段階に分類しより良い設計を行う方法を提案すると共に、「狂い」「逃げ」「遊び」など、従来職人と呼ばれる高度技能者が使用している設計思想について考察した。
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