2009 Fiscal Year Annual Research Report
ワークショップ型教育におけるふりかえりを支援するソフトウェアの開発と評価
Project/Area Number |
20500815
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
武田 俊之 Kwansei Gakuin University, 情報メディア教育センター, 教育技術主事 (70227031)
|
Keywords | 協調学習 / ワークショップ / リフレクション / マルチメディア / 教育工学 / ピアレビュー / CSCL |
Research Abstract |
平成21年度は昨年度に引き続き、インタビューと可視化、ワークショップにおけるLogCabinシステムの試用、データ分析の可視化とふりかえり、システムの改善の手順をサイクリックに回すことによって研究を進めた。特に多様なマルチメディア・データの収集とユーザー・インターフェースの改善が今年度の研究開発上の要点であった。ワークショップは近年広く採用されているインタラクティブで参加型の教育手法である。 LogCabinシステムの利用では、学習および体験の記録がマルチメディア・データ(テキスト、音声、写真、ビデオ、作品)として収集される。LogCabinシステムの目標は、収集された多様なデータによるワークショップの可視化と、ワークショップ中または事後に入力されたコメントによって、参加者およびファシリテーターのリフレクションを促進すること、学習・熟達につなげること、そしてワークショップの効果を高めることである。 インターフェースについては、マルチ・ファセットによる表示が完成した。時系列インターフェースについてはユーザビリティ上の課題は残るものの利用可能にはなったという状態である。データの保存用リポジトリは、tuple space型のモデルを採用することによってライブラリのインターフェースを抽象化することができた。現在のシステムはスタンドアロンであるが、次年度においてWebベースのマルチユーザー版を試作することが可能になった。データ収集上の問題点としては、2時間以上の巨大な映像データについては利用する前のデータ下処理において、人手と時間を必要とすることがあげられる。
|