2008 Fiscal Year Annual Research Report
情報基礎教育におけるペア学習組み分け指標の確立とその適用可能性
Project/Area Number |
20500816
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences Junior College |
Principal Investigator |
内田 君子 Nagoya University of Arts and Sciences Junior College, 現代総合学科, 准教授 (50241196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 芳彦 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (30175252)
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Keywords | 教育工学 / 情報教育 / 協同学習 / ペア学習 / 大学基礎教育 |
Research Abstract |
研究代表者及び研究分担者は、大学の情報基礎教育における協同学習、特にペア学習を中心とした学習システム構築の研究を行なっている。ペア学習を行うのに最も基本的でかつ重要なポイントの一つが、ペアの組み方である。しかし、ペア学習におけるペアの組み方、或いは組分けの指標に関する研究はほとんどなされていなかった。 そこで、ペア学習効果が高い指標の抽出を目的として、2008年4月から7月まで3大学で、1年次生約280名を対象にペア学習の実験授業および様々なアンケート調査を行った。 まず、調査の容易性や利用の汎用性等を考慮し、ペア組分け指標として「基礎学力」、「入力速度」、「パソコン経験」、「パソコンへの興味」を取り上げ、これら4指標について調査データの分析を行った。その結果、「入力速度」や「パソコンへの興味」と比較して、「基礎学力」と「パソコン経験」が有効な指標である可能性が認められた。 次に、実験授業時にICレコーダを用いてペア学習時の発話データを収集し分析を行なった結果、ペアの性別によって発話数が異なり、また、学習効果も異なることが示唆された。具体的には、女性同士のペアの場合が最も発話数が多く、ペア学習効果が高いのに対し、異性の場合は一部の例外を除いて発話が少ないなどの傾向が認められた。 以上の結果から、大学の情報基礎教育におけるペア学習の組み合わせ指標として、「基礎学力」、「パソコン経験」、「性別」が有効であるとの結論に至った。
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Research Products
(2 results)