2009 Fiscal Year Annual Research Report
挿図教材の実態調査に基づくTeXと数式処理を用いた教材作成支援ソフトの改良と開発
Project/Area Number |
20500818
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
金子 真隆 Kisarazu National College of Technology, 基礎学系, 准教授 (90311000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高遠 節夫 東邦大学, 薬学部, 教授 (30163223)
北原 清志 工学院大学, 工学部, 准教授 (90133321)
深澤 謙次 呉工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (50238440)
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Keywords | 数式処理ソフト(CAS) / TeX / 挿図教材 |
Research Abstract |
(1)挿図教材の現状とニーズに関するアンケート調査の結果を分析した。 昨年度行った、数理科学や物理学、工学の専門科目等における、挿図入り教材の利用実態、およびニーズに関するアンケート調査の結果を集計・分析した。高専分の集計結果の一部は、既に我々のウェブページ上に公開した。その結果、専門科目や微分積分に比べ、線形代数などの科目で挿図の利用が手控えられている実態、およびその原因について、いくつかのポイントが明らかになってきた。また、空間図形の印刷教材への挿図について、かなりの教員が困難を感じている実態がわかってきたので、KETpicを用いた有効な挿図教材の事例を提示した。また、引き続き物理教材への利用の可能性も探った。 (2)教科書における挿図の利用実態につき調査し、その結果を分析した。 大学初年級で使われている日本語の微分積分・線形代数の教科書を収集してあったが、この中で用いられている挿図の実態について調査した。その結果、やはり線形代数で効果的な図の利用に苦労されていること、微分積分の教科書でも、分野によって図の利用にばらつきがあることが判明した。該当する項目について、KETpicを用いた有効な挿図の事例を提示した。 (3)無償の数値計算ソフトであるScilab版KETpicの機能を拡張した。 昨年度、無償ソフトScilabへの移植を完成したが、MathematicaやMapleといった数式処理ソフトと異なり、変数の扱いに不自由なところが多かった。描画に関するかぎり、数式処理ソフトと使いやすさが変わらない程度に、変数の柔軟な取り扱いが可能となるような機能をKETpicに装備した。 (4)Mapletを用いた、KETpicのWeb applicationの開発に着手した。 連携研究者である、名古屋大学の中村泰之准教授の支援のもと、Mapleなどの数式処理ソフトを所持せずともKETpicの描画を利用できるようなWeb applicationの開発が開始された。現在すでに、平面曲線の描画について、ほぼ完成の域に達しており、空間図形の描画ができるように、機能を整備中である。 (5)MatlabへのKETpicの移植を進めた。 世界的なシェアを誇るMatlabについても、連携研究者であるスペイン・カンタブリア大学、アンドレス・イグレシアス主任教授の支援を得て、移植作業を進めている。 (6)(1)(2)等の提示事例や(3)(4)(5)等の機能拡張について、国内外で発表した。
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Research Products
(32 results)