2009 Fiscal Year Annual Research Report
各種の制約がある場合の入試データの解析に関する研究
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20500821
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| Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
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Principal Investigator |
宮埜 壽夫 The National Center for University Entrance Examinations, 研究開発部, 教授 (90200196)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田栗 正章 独立行政法人大学入試センター, 試験・研究統括官, 教授 (10009607)
荘島 宏二郎 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (50360706)
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| Keywords | 入試研究 / テスト理論 / 相関係数最大化 / Propensity score / 非線形最適化問題 / 適性試験 |
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| Research Abstract |
本研究では,次の三つの問題について研究を行う。
(A)学内成績との相関を最大にする入試成績の重み係数に2次および1次の制約がある場合の問題
(B)同一教科内科目の共通受験者データが欠損している場合の科目間難易度の多重比較問題
(C)適性試験の統計情報に基づく個人の新司法試験合格可能性とその安定性の問題
平成21年度においては,(A)については2次制約に1次制約が加わった場合の相関係数最大化問題について引き続き検討し,2次制約だけの場合の問題と等価にならない場合には解析解を得ることが困難であることから.反復計算による方法を実現するための基本的な知見を得た.また,入試の成績を入学後の複数科目の成績と関連して扱うために,2次制約の下での正準相関係数最大化問題へのこれまでの方法の拡張を試み,解析解の得られる条件について検討した.(B)については,Propensity Scoreを利用した科目間の難易度比較の方法と適用条件について引き続き検討を加え,得点調整の新たな方法を提案した.なお,関連する研究課題として開発した自己組織化モデルによる方法についても計算上の改善を行った.
(C)については,統計情報が得点分布あるいは得点の範囲等の不完全な形で与えられる場合に対応した試験データの分析法の開発をさらに進め,系列カテゴリーデータに対する新たな分析法を導いた.方法は,カテゴリーのあいまいさも表現できるという意味で従来の方法を拡張したものである.
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