2009 Fiscal Year Annual Research Report
課題様式と学習者特性に基づく協同性構築のための学習環境デザインに関する研究
Project/Area Number |
20500835
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
川上 綾子 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (50291498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10219321)
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Keywords | 協同 / 学習環境 / デザイン / 授業 / 課題 / 学習者 / 相互作用 |
Research Abstract |
近年,学校教育では協同的な学びの重要性が強調され,学習目標の達成に向けた効果的な協同性の構築に関する実践的な知見の提供が求められている。本研究は,授業における協同的学習の場面で目標達成に対し効果的な協同性を構築するためには,学習環境デザインとして,学習課題に関わる要因(課題様式)と学習者に関わる要因(学習者特性)についてどのような条件が求められるかという問題を検討するものである。 本年度の研究では,主に,協同性の構築を念頭においた具体的な学習環境のデザインとその評価に関する事例の収集と再分析,及びデザイン評価のための手法の検討に取りくんだ。具体的には次の通りである。 (1) 昨年度の調査(教師を対象とした,協同的学習を組み込んだ授業設計に関する調査),並びに収集した協同的学習の授業事例(これまでに蓄積していたものを含む)を再分析したものに,文献資料からの知見を加えつつ,効果的な協同性構築のための学習環境デザインに向けた条件の整理を行い,理論的枠組み案を検討した。 (2) 上記(1)の理論的枠組み案に基づき,中学校数学科における具体的な授業場面における学習環境のデザインを行い,試行・評価した。 (3) デザインした学習環境の有効性を評価するツールとして,協同的学習を行っているときの学習者間の相互作用を分析するための手法,及び協同的学習による学習者の認知面・情意面の変化を捉えるための手法について,昨年度に引き続き検討を加えた。
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