2008 Fiscal Year Annual Research Report
コヒーレント光を用いた可搬型教育用模擬CT装置システムの開発と学生実験への導入
Project/Area Number |
20500838
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小倉 泉 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (50204160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 真治 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80192996)
乳井 嘉之 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (20279780)
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Keywords | 教育機器 / 模擬CT装置 / 模擬CT画像 / 教育支援システム |
Research Abstract |
現在、臨床現場では生体内部の可視化診断装置として、診断用X線撮影装置とともにX線CT装置が広く用いられている。そのため、教育現場では、X線CT装置について電気的システムならびに画像処理システムの原理を理解させるための簡便な教育用実験装置が求められているが、このようなシステムは現在見られない。 そこで本研究では、光学系に圧電素子を用いた光位相変調方式を採用し、小型かつ低廉な光ヘテロダイン干渉法を用いた可搬型模擬CT装置システムを新たに実現する。本システムの外寸は70×60cm程度とし、直接検出型CT装置システムに比べて直進光成分の選別・検出能を向上させることを目的としている。 本年度は、プロットタイプの可搬型模擬CT装置システムの構築を行うとともに、性能を評価するためのファントムの製作を行い、可搬型模擬CT装置と従来の模擬CT装置との比較を行った。可搬型模擬CT装置では、光学系を小型化するために圧電素子を用いた光位相変調を採用し、圧電素子を正弦波状に変調する正弦波変調法と、のこぎり波状に変調するセロダイン変調法について比較実験を行った。 また、直接検出型模擬CT装置システムにおいて、回転角度を選択できるように改良を加え、回転角度の違いによる模擬CT画像の比較を行った。さらに、システムの制御をポケットコンピュータから組み込みタイプのマイクコントローラに変更することで、システム制御に関する学習も可能となった。
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