2010 Fiscal Year Annual Research Report
コヒーレント光を用いた可搬型教育用模擬CT装置システムの開発と学生実験への導入
Project/Area Number |
20500838
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小倉 泉 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50204160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 真治 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (80192996)
乳井 嘉之 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (20279780)
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Keywords | 教育機器 / 模擬CT装置 / 模擬CT画像 / 教育支援システム |
Research Abstract |
本研究の目的は高価で原理の修得が難しいX線CT装置システムを模擬した光による可搬型模擬CT装置システムを構築し、診療放射線技師養成施設の教育現場に導入できる教育支援システムを開発することである。 本年度は教育現場に導入するため、実験装置を収納・移動できるコヒーレント光を用いた可搬型模擬CT装置システムの構築を行うとともに、学生実験に導入するための実験テキスト及び学生用の画像再構成の操作マニュアルの作成を行い、教育支援システムを完成させた。本模擬CT装置は第1世代のTranslate-Rotate方式を採用し、ペンシルビームのX線をレーザー光で置き換えており、光を用いているため放射線被曝の問題がないこと、可視光の光を用いることで学生が実際に目で確認できること、ファントムや実験条件等を任意に設定できることなどの利点があることを示した。また、画像再構成では学生が理解しやすいように再構成される過程を視覚化し、単純逆投影を用いて断層画像を取得している。学生実験において、学生が自ら操作できるように視覚的な操作マニュアルも作成した。さらに、より高度な学習支援システムとして、画像再構成の数値ファントム実験(数値シミュレーション)を行えるソフトウェアを開発した。本ソフトウェアの特徴は学生が作成した任意の数値ファントムの画像を用いた画像再構成の実験が行え、フィルタ投影逆投影法を採用し、6種類の周波数フィルタを選択することでき、画像の保存並びに印刷等を個別に行うことができる機能を有し、学生のレポート製作並びに自己学習のための教育支援システムとして有用であることを示した。
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