2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Development of a web-based-and-generalized computerized adaptive testing system and a new item response model
Project/Area Number |
20500846
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
KIKUCHI Kenichi Toho University, 理学部, 准教授 (50270426)
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Project Period (FY) |
2008 – 2012
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Keywords | コンピュータ適応型テスト / CAT / 項目反応理論 / IRT |
Research Abstract |
近年、コンピュータの普及によりテストの分野でも、コンピュータ適応型テストが実用化されている。コンピュータ適応型テストは、コンピュータを用いて受験者の反応に応じて、問題を選択して出題するようなテストである。 しかし、教育や臨床心理の現場では、一部を除き、依然として、紙筆テストしか行われていない。そこで、本研究では、教育や臨床心理の現場で、コンピュータ適応型テストを容易に行うことができる汎用的なテストシステムの開発を行う。また、コンピュータテストに、より適した新たなテスト理論のモデルの提案も行う。 平成20年度は、まず、教育や学習を行った効果を測るためのテストや心理テストに適したシステムとするために、どのような機能が必要なのかの洗い出しを行う。また、同時に、従来の紙と鉛筆を用いたテストのコンピュータ化を支援するソフトウェアの開発も、行っていく。そして、テスト理論の専門家ではない、現場の教育者や研究者が、容易に項目反応理論に基づく分析を行うことができるソフトウェアを作成する。 平成21年度には、20年度に洗い出した機能要件に基づいて、引き続きコンピュータ適応型テストシステムの開発を行う。このシステムには、20年度に開発した項目反応理論の分析を行うためのソフトウェアの組み込みも行う予定である。 平成22年度には、新たなテスト理論のモデルの開発を行う。コンピュータ特有のモデルとして、解答時間を考慮したモデルや新しい問題形式に対応したモデルが考えられる。 平成23年度には、22年度に引き続いて新しいテスト理論のモデルの開発、システムの改良を行っていく。モデルについては、統計的、解析的な性質も論じなければならない。理論的な検討に加え、コンピュータによりシミュレーションも行う予定である。 最終年度には、それまでに研究、開発を行ってきたシステムとモデルの有効性を検証する。この検証では、共同研究者に依頼して、実際にテストの実施を行っていく予定である。これにより、システムの完成度を高めることができるものと考えている。
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