2008 Fiscal Year Annual Research Report
個別的状況を配慮した個人対応の指導を可能にするeラーニング教授方略の数理モデル
Project/Area Number |
20500851
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 Gifu Shotoku Gakuen University, 経済情報学部, 教授 (10029994)
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Keywords | e-Learning / 教授方略 / 個別学習 / 理解度 / 学習指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は、個々の学習者の個別的な事情に合わせたe-Learningの学習指導方法の設計とコンピュータ実装にある。平成20年度には、学習環境設定と学習行動選択の2画面をデザインした。これにより、個々の学習者ごとに、学習環境と学習行動を任意に決めることが可能になる。因みに、学習者は講義受講、試験、レポート提出、などのいずれかを設定した後に、学習者は具体的に講義受講やテスト受験や、レポート提出などに着手する。学習支援システムは、教科書提示、小テスト実施、誤り訂正、助言、採点などで学習支援をする。 平成20年度には、学力向上と学習意欲に注目して、教科書による学習、教科書に基づいて生成された埋め問題のテスト、テストの成績と学習意欲による学習者への助言・激励メッセージの出力、をこの順序で進める学習支援モジュールの開発と実践活用を試みた。この結果は、受講者からは好評であった。その理由は、次の4点である。(1)学習過程が流れ図で示されている。(2)教科書を読んだ直後に小テストの穴埋め問題が提示さるので緊張感がある。(3)この小テストを受けることで重要な学習事項を確認できる。(4)小テストの成績と学習意欲を加味した助言・激励のメッセージで学習結果に対する自己評価の意識ができる。また、教員にとっては、(5)個別指導の効果を高める効果も大きかった。 e-Learningを多様な学習者に対応させために、基本機能をモジュールとして作り、それらを組み合わせる方策を講じた。平成20年度では、(1)個別モジュールの開発と、(2)基本機能の組み合わせによる支援システムの構築、の2つの課題を達成した。
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[Presentation] 学習障害の検証と支援2008
Author(s)
長谷川信, 古田香与子, 磯本征雄, 大野裕子
Organizer
計測自動制御学会中部支部教育工学研究会
Place of Presentation
鈴鹿工業高等専門学校
Year and Date
2008-12-23
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