2009 Fiscal Year Annual Research Report
個別的状況を配慮した個人対応の指導を可能にするeラーニング教授方略の数理モデル
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20500851
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 Gifu Shotoku Gakuen University, 経済情報学部, 教授 (10029994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 一彦 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (00434514)
長谷川 信 岐阜聖徳学園大学, 短期大学部, 准教授 (00514952)
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Keywords | e-Learning / 教授方略 / 個別学習 / 理解度 / 学習指導 |
Research Abstract |
平成21年度は、e-Learningによる学習支援のためのヒューマンインターフェイスを開発整備し、これに合った学習教材と学習支援ソフトウェアを揃えてコンピュータに実装し、教育現場での試験運用を実施した。試験運用の際の対象科目は、情報科学の基礎分野である。その際に使った学習支援機能は、自主開発した「教科書に基づく穴埋め問題の自動生成」のソフトウェアである。この実践研究で明らかになったことは、学習教材の品質と学習支援システムの操作性において、学習内容に直接に関係しない事柄を可能な限り省くことである。また、教師不在でも学習支援可能にするには、学習者の学力・意欲・興味関心などの様々な要件に対して、学習過程を流れ図などで明示的に示し、個々の学習者への個別的な状況と学習過程の対応を常に明確にしておくことも重要なことである。そのためには、学習支援ソフトウェアや学習教材の内容に関する質的な面への配慮だけでなく、同じ科目においても学習者の個人的特性(学力や興味関心など)に合わせた様々な内容を多数用意する量的な対応も必要である。平成21年度は、学習の基礎的段階を重視した学習支援を主として行ったが、学習が進んだ段階への学習支援についても、シミュレーション教材を用意するなどのことも並行しておこなった。
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