2010 Fiscal Year Annual Research Report
個別的状況を配慮した個人対応の指導を可能にするeラーニング教授方略の数理モデル
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20500851
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 教授 (10029994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 一彦 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (00434514)
長谷川 信 岐阜聖徳学園大学, 短期大学部, 准教授 (00514952)
吉根 勝美 南山大学, 経済学部, 准教授 (50230785)
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Keywords | e-Learning / 教授方略 / 個別学習 / 理解度 / 学習指導 |
Research Abstract |
平成22年度は、個別的情況に対応させることを主眼にモデル化を構想してきたことに鑑み、これまで研究開発してきた学習教材を実地に活用し、教育場面での有効性を具体的に確認してきた。個々の学習者が授業で得た知識の確かさを自ら確認できる小テストを実施し、その得点に合わせて学習者の学習成果をシステム側で評価し、得点に合わせたコメント文を出力して受講態度(予習・復習・調査)などの改善を学習者に促すことの可能性を実地に調べた。対象とした授業は、情報科学と統計学であった。実施前に予想していたことであるが、(1)個々の分野に固有の知識構造に依存した学習支援の機能が必要なこと、(2)個々の学習者の資質に合った学習支援が重要なこと、(3)操作性のよいヒューマンインターフェイスの設計が必要なこと、等へのモデル化のさらなる改善点が具体的に確認できた。この点について、平成22年度の後半には、個々の学習者のe-Learning下における知的資質の計測や、学習領域に関する問題意識の覚醒を図る「質問・応答機能」の設計開発を試み、これまでの学習支援方略の弱点を補足し強化する方策の研究課題を少し追加した。 以上のことから、平成22年度では、前年度に開発した教材やソフトウェアの実践試用が中心に研究を進め、理論的なモデル化の有効性の確認で終了した。そのため、研究は改善点を洗い出すことが主要な課題となり、最終年度の平成23年度における最終調整の内容が明確になったところで1年間の締めくくりとなった。
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